[勝ち負けを決めない] トラブルを避けるゲームルールの設定法(ドブル編)

その他

みんなで簡単にたのしめるカードゲーム「ドブル」

コロナウイルスの影響下で、外出が難しいいま、室内で過ごす時間が増えています。

そこで、今回は室内でも楽しく遊べるカードゲームを紹介。

「ドブル」というカードゲームです。

ご家庭だけでなく、放デイや学童などの施設でも楽しめます。

日本語発売元:株式会社ホビージャパン

対象人数:2~8人

対象年齢:6歳上

ルールはとても簡単♪カードに描かれた、同じマークを早く見つけるゲームです。

5種類の遊び方が紹介されていますが、同じマークを見つけるという点は共通です。

私の勤務していた施設では、子どもたちの特性に合わせてルールをアレンジしていました。

そのなかでも1番人気のあった遊び方を説明します。

ルールは簡単!ドブルで同じマークを探そう

準備:プレーヤーの真ん中に、すべてのカードを裏向きの山札にして置く

1.表が見ないよう山札から1枚ずつカードをとる

2.一斉にカードを表向きにし、全員に見えるよう手の平にカードを乗せる

3.自分のカードと同じマークを、他のプレーヤーから探す

4.同じマークを見つけたら発表しながら、自分のカードを相手のカードの上に重ねる

(ex.共通するマークが車だったら「車」といい、相手のカードの上に重ねる)

5.相手は2枚のカードをもち、上に重ねられたものが新たなカードになる

→再び同じマークを他のプレーヤーから探す


→カードを複数枚もっている場合、すべてを他のプレーヤーのカードの上に置くことができる

→カードをもっているプレーヤーが1人になったら1ターンが終了

6.カードがなくなった人は、新たに山札からカードをとり、再度一斉にカードを表向きにして、2から同じことを繰り返す

7.山札がなくなるまで続け、最後にすべてのカードをもっていた人が負け

子どもの特性に配慮したドブルのルールの設定法

最後の最後で一発逆転が可能な遊び方です。

本来は1ターン終了ごとに、多くカードを持っていた人が負けというルールです。

しかし、発達障がいの子どものなかには、勝ち負けにこだわりが強すぎる子も多いです。

途中で投げ出してしまわないよう、私たちは上記のルールにアレンジ。

逆転の可能性があることで、最後までゲームに参加してもらいやすくなりました。

また、マークの発表は「これ」と指を指す方法でもよいことにしていました。

言葉が出にくかったり、先に見つけていても、考えている間に相手に先を越されてしまったりするトラブルを避けるためです。


さて、こういったオリジナルのルールの設定はドブルだけでなく、他のゲームをする際にも役立ちます。

まずはこのゲームをしたら、どのようなトラブルが起きる可能性があるか考え、楽しめる方法を考えます。

次にルールは事前に全員で確認することです。

後からルールを変更すると、受け入れるのに時間がかかる子どももいるため、細かいルールを伝えてから始めるようにしましょう。

その際は、教室外の友達と遊んだときに揉めないよう、教室のオリジナルルールだということも伝えています。

さらに子供たちには「勝ち」「負け」という言葉は使わないようにします。

今回の記事では、わかりやすく伝えられるよう「負け」という言葉を使用しましたが、勝敗に過敏に反応する子どもも多く注意が必要です。

最後に説明書は抜いておくとよいです。


説明書を端から端まで読んでしまい、なかなかゲームが始まらなくなってしまうからです。

また、オリジナルルールと説明書の内容が違うと混乱してしまう子どももいます。

このような点に注意しながら、子どもたちが楽しめるようにルールを考えています。

ゲーム1つでも、なにを目的にするのかによって取り組み方も変わります。

少しの工夫でより楽しめる方法があるので、子どもたちのことをイメージしながら参考にしていただけるとうれしいです。

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